大腸ポリープの治療ってどうするの?

2019年6月28日 金曜日

山内診療所では、日帰りでポリープ切除を行なっています。今回は、患者さんが安心して検査ができるようにポリープ治療の方法を教えます。

大腸ポリープの治療ってどうするの?

【大腸ポリープって?~どんなものなの?~】
大腸ポリープとは、簡単にいうと大腸の表面からキノコのように飛び出したものをイメージしてください。
ポリープという名は、形についた名前で、その中身が、がんなのか良性のものなのかは別問題です。
つまり良性のポリープも、悪性の癌まで全てひっくるめて大腸ポリープと言われます。

大腸ポリープの治療ってどうするの?

大腸ポリープを見つけて治療する方法が、「大腸カメラ」です。
大腸カメラを肛門から挿入し大腸の奥まで進めていき、その後少しずつ抜いていきながら大腸や直腸を詳しく観察していきます。

大腸カメラで、詳しく観察するためには腸をきれいにすることが必要です。そのため検査当日に約1リットルほどの下剤を飲んで頂いて腸をきれいにして検査を行っています。
大腸カメラでポリープが発見されたら、拡大内視鏡検査で詳しくポリープを観察して、ポリープの切除方法を選択して治療します。
切除したポリープは、病理検査に提出し、最終的に良性なのか悪性なのか判断します。

大腸ポリープの治療ってどうするの?

大腸ポリープの切除方法について
内視鏡でポリープを治療する方法はいくつか種類があります。
山内診療所で行う治療は、「コールドポリペクトミー」と「内視鏡的粘膜切除術(EMR)」です。
コールドポリペクトミーはポリープにスネアという金属性の輪をかけて、ポリープを切り取る方法です。
出血の危険性などの合併症が非常に少なく安全な治療です。
小さい良性のポリープの場合に選択します。

大きいポリープや悪性が疑われる場合は、EMR(内視鏡的粘膜切除術)を行います。
ポリープの下の粘膜に液を注入し、ポリープを持ち上げた後に、スネアをかけ、高周波電流を流して焼いて切除します。

非常に大きいポリープについては、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)という方法で治療します。
五島中央病院に紹介し、山内診療所の院長がESD治療(内視鏡的粘膜下層剥離術)の専門の医師ですので、そこで入院し治療できます。

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