山内診療所の院長監修の記事が掲載されました😁

2020年10月23日 金曜日

山内診療所の院長が監修した記事が、J Hospitalist Networkに掲載されました👍 五島でも毎年患者さんが発生している重症熱性血小板減少症候群(SFTS)についてまとめました。 今回は、ガイドラインをもとに、最初は診断が難しく、誤診するポイントなどもまとめています。

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SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは?
・マダニを媒介とするSFTSウイルスにる感染症
・4類感染症に分類される
・日本では年間60~100人程度が罹患する
・潜伏期間は6~13日
・致死率は約30%との報告あるが減少傾向である

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西日本に感染の流行を認めるが、SFTSウイルスに感染した
マダニは東日本にも認められており、流行地域にかかわらず感染する可能性がある

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どのような患者でSFTSを疑うべきか
・SFTSガイドラインにて疑わしき症例
・発熱(38.0℃以上)
・白血球減少(<4000/µL)
・血小板減少(<10万/µL)

*年齢 50歳以上
*発症前14日以内にマダニ刺咬歴、またはSFTS患者の血液・体液に接触歴がある
*集中治療を有する
上記の場合はより強くSFTSが疑われる

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・リバビリン
中国の前向き観察研究で、リバビリン投与で致死率を6.25%から1.16%に減少
させたが、効果が認められたのは、ウイルス量が1mLあたり1×106コピー未満
の患者のみであり、リバビリンを使用する場合は早期に!!
しかし、ガイドラインではリバビリンを適応外処方することは推奨されていない
Lancet Infect. 2018; 18: 1127-1137.
・ファビピラビル
SFTSに感染させたマウス実験でファビピラビル投与により生存率の改善と
血清ウイルス量の減少を認めた。リバビリンよりも有力視されている
現在、有用性、安全性を評価する臨床試験が行われている

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