伏在神経絞扼障害について
2020年9月6日 日曜日伏在神経とは、大腿神経の最も長い知覚枝で、縫工筋の深部を下行し、内転筋管を通り、膝内側と下腿内側の知覚を支配します。
膝関節の痛みとの鑑別ですが、膝関節であれば関節可動で痛みが出現する。
伏在神経絞扼障害であれば、安静時痛や夜間痛があり、日によって痛みが変動する、関節可動でも痛みは変動しない点で鑑別可能です。
この丸で囲った部分が、内転筋管です。この出口で神経が絞扼されることがあります。
すると、それより末梢の神経支配にしびれを生じ、下腿内側に痺れが生じるのです。
ちなみに、内転筋管部で伏在神経が絞扼されている疾患をHunter 管症候群というらしいです。
治療は痛み止めなどで改善することもありますが、改善が乏しい場合は、筋膜リリースも一つの選択肢です。