「胃癌検診(ABC検診)!?胃カメラしないとダメですか?」

2019年6月19日 水曜日

今回は、胃癌検診(ABC検診)についての情報をお届けします。 皆さん、胃癌は、日本人の癌の死亡数の中で「第3位」なのをご存知でしたか!?

「胃癌検診(ABC検診)!?胃カメラしないとダメですか?」

胃癌だけでなく大腸癌、肺癌が特に多いですよね〜😩
やはり、がん検診は大切なんです。病院を受診して採血しているから大丈夫????👀
採血だけでは、がんの早期発見は難しいんです🙈

「胃癌検診(ABC検診)!?胃カメラしないとダメですか?」

■ABC検診の結果が、A判定! B判定! C判定! D判定!
ABC検診とは、胃癌になるリスクを血液検査により分類する検診の方法です。
血液検査では、血液中の抗ピロリ抗体とペプシノゲンの2つを測定します。
それぞれ、ピロリ菌の感染と胃粘膜の萎縮をみています。

・抗ピロリ抗体
血液検査でピロリ菌の感染の有無を診断することができます。
しかし、ピロリ菌感染した後でも、抗ピロリ抗体検査が陽性とならない場合があります。
これが、D判定の方になります。理由は、ピロリ菌感染により、粘膜が荒廃すると、今度は逆にピロリ菌の住める場所がなくなり、結果として抗体検査が陰性となってしまうのです。

・ペプシノゲン検査
胃粘膜の萎縮が進むとペプシノゲン陽性となります。

ABC検診の結果は抗ピロリ抗体とペプシノゲン検査の結果をもとにA~Dの4群に分類され、A群からD群に進行するほど胃癌発症リスクは高いといわれています。

A判定:ピロリ菌感染がない健康な胃の状態
B〜D群:内視鏡検査で精密検査と治療を行うことが推奨されています。
D判定:胃粘膜の萎縮が高度に進行しており、胃癌のリスクが非常に高い状態です。

「胃癌検診(ABC検診)!?胃カメラしないとダメですか?」

■ピロリ菌がいると胃癌になるの?
 ピロリ菌は、幼少時に気がつかない間に感染することが多く、症状がないことが多いので、検査をしないとわかりません。
 日本においては、ピロリ菌感染者は未感染者と比べた時、胃癌のリスクが15倍以上になるといわれており、日本人の胃癌の原因のほとんどがピロリ菌感染によるものとされています。

■ピロリ除菌したら、胃癌は心配ないですよね?
ピロリ菌を除菌したら、胃癌発症のリスクは低下します。
しかし、ピロリ菌を除菌したとしても、胃癌のリスクは感染したことがない人に比べて高いことが知られています。
したがって、ピロリ菌除菌後も、年に1回の胃カメラを勧めています。

「胃癌検診(ABC検診)!?胃カメラしないとダメですか?」

■ABC検診ができる人は?
40歳~70歳の五島市民で、ピロリ菌の除菌を受けたことがない方が対象です。
対象者には毎年4月に受診券を送付しています。

■どこで胃カメラできるの?
五島の福江市では、内視鏡専門医がいる山内診療所で胃カメラの検査ができます。
胃癌は早期発見すれば、内視鏡で治療することができます。苦痛が少ない胃カメラを一度受けてみてください。

”山内診療所とてるてる農場”
© 山内診療所 All Rights Reserved.