PCR検査が陰性でも、新型コロナウイルス感染の除外はできない!!!
2021年5月15日 土曜日山内診療所でも、毎日のようにPCR検査を行なっています‼️ 医療体制が十分でない五島列島でも感染者が増え、五島の住民の方も日々不安な日々を送っていると思います😨 ところでPCR検査が陰性となった後も、安心できるのでしょうか? 五島列島で発生した新型コロナウイルス感染者の経過をみても、意外とPCR検査陰性と判明されたのに、後に発熱が出現し再検査で陽性となるケースが多い印象です😅👀 つまり偽陰性(本来は陽性なのに陰性と判断されてしまう)が意外と多いのです。
2020年8月に既に論文が出ていましたね👀
新型コロナウイルスの発症後のPCR検査の偽陰性率を検証した論文です。
新型コロナウイルスに曝露されてから、1日目の偽陰性率はなんと100%
つまり、曝露されてすぐに検査しても陰性になるということなのです・・・
曝露4日目でも、70%は陰性になるため、PCR検査陰性でも安心はできないということなのです😱😱😱😱😱😱😱😱😱
背景
新型コロナウイルスのPCR検査は、リスクの高い人(曝露された入院患者や医療従事者など)の感染を除外するために使用されている。
陰性の検査結果によって誤った解釈を避けるために、検査結果が曝露および症状の発症から時間とともにどのように変化するかを検証した
目的:感染からの日ごとの偽陰性率を推定すること。
デザイン:文献レビューとプール分析
上気道からのサンプルを使用して、症状の発症または新型コロナウイルスに曝露されてからの時間ごとのPCR検査の結果に関する7つの研究を組み込んだ(n = 1330)
患者:新型コロナウイルス感染の入院患者と外来患者
測定:階層ベイズモデリングを用いて算出
結果:
感染者の偽陰性率(新型コロナウイルスに曝露されてから)
感染1日目 偽陰性率100%(95%CI、100%から100%)
感染4日目 偽陰性率67%(95%CI:27~94%)
感染5日目(発症日)偽陰性率 38%(95%CI:18〜65%)
感染8日目(発症から3日目)偽陰性率 20%(95%CI:12~30%)
感染9日目 偽陰性率21%(95%CI:13~31%)
結論:新型コロナウイルスで行うPCR検査の解釈には注意が必要である。特に感染の初期段階では、PCR陰性でも除外できないため、今後の感染を防ぐための予防措置を講じる必要がある。臨床的疑いが高い場合は、RT-PCRのみに基づいて感染を除外するべきではなく、臨床的および疫学的状況を慎重に検討する必要があります。
著者らは、偽陰性の可能性を最小限にするために、検査は発症から3日間待って実施すべきとしている。
また、臨床的にCOVID-19が疑われる場合は、PCR陰性のみで除外診断すべきではなく、臨床的および疫学的状況を慎重に検討する必要があると述べている。