新型コロナウイルスワクチンをうつべきなの⁉️〜五島市でのワクチン接種開始前に知っておくべきこと〜
2021年2月4日 木曜日新型コロナウイルスワクチンの接種が日本でもようやく始まります😁 五島市でも、新型コロナウイルスワクチンの接種が行われますが、正しい情報は一体どれなのか?悩んでいる方も多いと思います。 そもそも新型コロナウイルスワクチンは打つべきなのか?? 今回は、海外論文などを参考に、新型コロナウイルスワクチンの有効性や副作用について解説します。
・新型コロナウイルスワクチンってどんなもの?
今までのインフルエンザワクチンなどと異なり、新型コロナウイルスワクチンは、新型コロナウイルスの遺伝子情報から、ウイルスの表面にあるSpikeタンパクのみの遺伝子(m RNA)を作成して、ポリエチレングリコールという物質で包んだもの。
つまり人工的に新型コロナウイルスのmRNAを複製してできたものなのです。
・新型コロナウイルスワクチンは有効なの?
新型コロナウイルスワクチンの臨床試験がアメリカなどで行われ、その効果についての報告があります。結論から言うと、効果抜群でした👏
どの程度有効なのか?メディアで色々と報道されていますが、NEJMの論文に掲載されたグラフをみてください。
約4万人の人に、新型コロナウイルスワクチン群(本当のワクチンを打った)約2万名、コントロール群(ワクチンを実際には打っていない人;偽薬を接種)約2万名で比較しています。両群ともに、21日間で2回の注射を打っています。
約2週間後から、ワクチン群とコントロール群で差が出てきています。
3ヶ月程度の期間で、新型コロナウイルスに感染したのは、ワクチン接種群では8例のみであり、コントロール群では162例であった。
つまり、有効率は95%(95%信頼区間は90.3~97.6%)なのです。
インフルエンザワクチンは、40%程度の発症予防とされており、有効率95%はビックリするほどの効果があるという結果でした👌
・新型コロナウイルスワクチンにどんな副作用があるの?
副作用について心配な方も多いと思います。NEJMの論文から、ファイザー社の新型コロナウイルスワクチンの副作用情報についてみてみましょう👀
結果は、ワクチンを接種した部位の局所反応(腫れ、発赤、痛み)の出現は、コントロール群と比べて、新型コロナワクチン群でより多く見られました。
その他、痛み・発熱・悪寒・筋肉痛・頭痛などの全身性の反応も、新型コロナワクチン接種群でより多く生じる傾向が見られました。また1回接種後より2回接種後の方が副作用の割合が高くなる傾向でした。 つまり、何らかの副作用が出る可能性がありますが、多くはワクチンを打った部位の痛みや腫れ程度で、少しの倦怠感や頭痛が生じるようです。新型コロナウイルスに感染したくない代償と考えれば、許容できる範囲??
・アナフィラキシーは大丈夫なの?
米国疾病予防管理センター(CDC)の報告によると、2020年12月14~23日に、ファイザー社の新型コロナウイルスワクチンを初めて投与を受けた人 189万3360人の中で、アナフィラキシーが生じたのは、21人でした。確率から考えても低いと思います👍🏻
・その他の副作用はどんなものですか?
顔面神経麻痺、腋窩リンパ節腫脹、肩損傷などありますが、頻度は低いです。
・マスコミでは、死者が出ていると報道されていますが大丈夫でしょうか⁉️
NEJMなどのワクチンの論文で、ワクチンを打った後に死亡した例がありますが、ワクチンとの直接的な関連はないとされています。例えば、ワクチン打った後に交通事故で死んだとしても、ワクチン接種した群で死亡したなどとカウントされるのです。ワクチンで死亡する可能性は限りなく低いと思われます😺
・高齢者ですが、ワクチンを接種した方がいいのですか?
NEJMの論文では、様々な年齢の方が参加されています。
全体で約3万人がワクチンを接種しており、平均年齢は51歳です。65歳以上の方も7512人がワクチンを受けています。その中でもアジア人は1382人いますので、欧米人のデータですが、アジア人でも同じような効果があるのではないでしょうか
日本人でも比較的安全と言えると思います。特に高齢者では、重症化リスクが高いと考えられるために、新型コロナウイルスワクチンは打った方が良いと思います😁
・若いのですが、ワクチンは打った方がいいのですか?
NEJMの論文でも若い人は2万人程度ワクチン打っており、予防効果は抜群で、副作用も比較的軽度でしたので、打った方が良いと思いますが、新型コロナウイルスワクチンの長期的な安全性についてはわからない点もありますので、その点は注意が必要です。
・どのくらい効果が持続するのですか?
治験の段階で、効果は少なくとも4ヶ月程度持続するとされていますが、どのくらい効果が持続するのかは不明なのです。もしかしたら1年後には効果がなくなる可能性もあります。まだまだわからないことが多いのです😅
・毎年のワクチンが必要になるのですか?
一度ワクチンを打った後に再度予防接種を受けると、抗体が速く高く上がる性質があります。これをブースター(追加免疫)効果といいます。新型コロナウイルスワクチンの抗体化が減少した後に、再び接種した場合に、ブースター効果があるかはまだわかっていません。もしかしたら、免疫細胞が記憶しているために1回の接種で十分に抗体が産生される可能性もありますが、まだまだわからないことが多いですね👀
・五島市で新型コロナウイルスワクチン接種がはじまったら、ワクチンは打った方がいいのですか?
今回のワクチンは任意接種ですので、絶対にワクチンを打たないといけないわけではありません。上で述べたように効果は抜群です。
①ワクチンを打ちたい人、②怖いのでもう少し様子をみてからワクチンは打ちたい人、③絶対にワクチンは打ちたくないなど考えは様々です。
正直未知のワクチンですので、確かに怖い感じはあります。しかし、アナフィラキシーなどの副作用はそれほど心配はないでしょう。
新型コロナウイルスワクチンの長期的にまだわかっていない点として
・長い目で考えると、癌やワクチン関連の病気が発生する可能性
・子供や妊婦への安全性
・無症状の感染も予防できるのかわからない
・変異株にも効果があるのかわからない
・どのくらい効果が持続するのかわからない
日本では、緊急事態宣言で移動自粛され、感染者が減ってきています。2021年3月に宣言が解除され、暖かくなれば感染者は減ると思います。夏場は新型コロナウイルス患者の増加は緩やかになるのかな⁉️など私個人は考えています😺
今の時期に、ワクチンを打った後に、再び新型コロナウイルスの感染者が増加すると思われる冬に抗体が減ってしまう懸念も正直あります。もう少し後から打ちたいと思う人も正解、早く打ちたい人も正解、自分は自然免疫(新型コロナウイルスに感染)で抗体を獲得すると考える人も正解なのかもしれないなと思います。
パンデミックを終息させるには、ワクチンまたは実際に感染して抗体を獲得していくしか道はありません。今回のワクチンが劇的な効果があり、感染者や重症者の方が減ることを祈るばかりです🥺