大腸ポリープを切除する「コールドポリペクトミー」って治療ご存知ですか?

2020年1月28日 火曜日

皆さん、大腸ポリープって聞いたことある方も多いと思います。大腸ポリープ切除の方法について、以前のWEB通信でも記載しました。 大腸ポリープを切除するにはいくつかの種類がありますが、今回は代表的な「コールドポリペクトミー」について紹介します。

大腸ポリープを切除する「コールドポリペクトミー」って治療ご存知ですか?

コールドポリペクトミー(Cold snare polypectomy)とは、良性のポリープにスネアという金属性の輪をかけて、ポリープを切り取る方法です。
切った直後は出血がありますが、実は、切除後の出血の危険性が低く自宅に帰っても出血の心配が少ないのが特徴です。
また治療時間も短時間になりますし、検査時間の短縮により、より患者さんの苦痛が軽減できます。

しかし、悪性が疑われる場合、大きさが10mmを超えるような大きなポリープの場合は、EMRという熱を加えた治療を行います。
当院では、最新の拡大内視鏡を使用して大腸ポリープを切除する前に、良性・悪性の有無を判断して切除していますので安心してください。

また、1回の検査で大腸ポリープを可能な限り全て切除します。コールドポリペクトミーを使用すれば、1回の大腸カメラで、ほぼ全てのポリープが切除できますので、複数回の大腸カメラを行う必要はありません。

大腸ポリープを切除する「コールドポリペクトミー」って治療ご存知ですか?

大腸ポリープを切除した後は、ポリープを回収し、病理検査に提出します。
後日その結果(良性・悪性など)が判明します。
結果によっては追加で外科治療が必要になることがあります。
退院後1週間は、消化に良い食事を心掛けてください。刺激が強いもの、アルコールなどは控えるようにお願いします。
また激しい運動(ジョギング・ゴルフなど)や出張・旅行などの遠出は控えて下さい。
万が一血便などの症状が見られた場合は、すぐに当院に連絡してください。

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