「健診で、便潜血検査で陽性になったんです・・・」

長崎県は検診受診率はワースト１位　その中でも五島市は、長崎県の中でワースト３位くらいです。 つまり、全国の市町村で五島市は、もっとも健康意識が非常に低い市町村ということなんです。 ところで、みなさま、大腸がん検診、受けていますか？　 大腸癌は、年々増えており、癌で亡くなる原因、男性では第３位、女性では第１位です。 しかし、大腸癌は早期に発見できれば治る病気です、その早期発見の手段として便潜血検査があります。

★便潜血検査とは？
便潜血とは、文字通り、「便のなかに血液が混ざっているか？」を調べる検査です。
ポリープや癌があると、出血があります。この出血は非常にわずかなもので、見た目ではわかりません。便潜血検査はこのわずかな出血を検知するものです。

★便潜血陽性の場合、どうしたらよいですか？
がんやポリープがある可能性がありますので、原則として大腸内視鏡検査を受けることになります。
また、「2回のうち1回だけ陽性だったので大腸内視鏡検査は受けなくてもいいですか？」という質問をよくいただきますが、1回でも陽性ならば大腸内視鏡検査を受ける必要があります。

★大腸内視鏡検査はどのような検査ですか？
大腸内視鏡検査は、下剤を飲んで大腸を綺麗にした状態で内視鏡を大腸の奥まで挿入し、内視鏡を抜きながらしっかりと腸の中を観察してきます。
内視鏡を挿入する際に、痛みがあるのではないかと心配される方もいますが、痛みの感じ方には個人差があります。
ご心配な方は、山内診療所では、痛み止めを使って検査を受けることも可能ですので、お問い合わせください。

★大腸がんが見つかった場合、どうしたらよいですか？
がんが見つかった場合、ＣＴ検査などの検査を行い、治療方針を決めます。早期の大腸癌の場合は、内視鏡的に切除することが可能ですが、ある程度進行している場合は手術や化学療法を行います。どのような治療を選択するかは、専門医とよく相談することが必要です。

★大腸ポリープが見つかった場合、どうしたらよいですか？
大腸内視鏡検査の結果、ポリープがあると言われたら、大きさなどによりますが、内視鏡で切除します。切除したポリープは、がんがないか精密検査を行います。

大腸がん検診で便潜血陽性と言われたら、大腸内視鏡検査を受けましょう。
大腸内視鏡検査について、「大変、痛い、恥ずかしい」などのイメージがあり、やりたくないと思われるかもしれません。
しかし、山内診療所では、痛み止めなどを使用して、苦痛なく大腸カメラができます。
大腸がんは早期に発見できれば、治すことができる病気です。
検査についてご心配な点があれば、相談を承りますので、お電話ください。