鼻ワクチン(フルミスト)について

2024年10月23日 水曜日

2024年から新しくインフルエンザの鼻ワクチン(フルミスト)が使用できるようになりました。 海外では10年以上前から使用経験があるワクチンですが、生ワクチンのため注意が必要な点もあります。 フルミストを希望される方は、内容をよく読んでから従来の不活化ワクチンと、どちらを選択するか決めてください。

鼻ワクチン(フルミスト)について

フルミストの注意点と副作用
以下の事項をよく読んでから接種してください
1. フルミストとは?
フルミストはインフルエンザを予防するための生ワクチンです。
主に2歳から18歳までの健康な人が対象です。

2. 使用できない人
次のような方はフルミストを使用できません:

免疫力が低下している人(例:白血病、HIV感染、臓器移植後など)
喘息や呼吸器疾患がある人 米国では喘息をもっている方は禁忌とされていますが、日本での臨床試験では喘息の悪化はないとのことで、添付文書でも禁忌ではありません。
しかし、投与後に喘息が悪化する可能性もあるため注意してください。
妊娠中の方
2歳未満または19歳以上の方

3. 副作用
フルミストにも他のワクチンと同様に、副作用が発生する可能性がありますが、多くの場合は軽度です。主な副作用には次のようなものがあります。

鼻水や鼻づまり
発熱
のどの痛み
頭痛

通常、これらの症状は数日以内に治まります。





4. 重篤な副作用(まれ)
非常にまれですが、重篤な副作用が発生することもあります。以下のような症状が現れた場合は、すぐに医師の診察を受けてください。

呼吸困難やぜん息の悪化
顔や唇の腫れ(アレルギー反応の可能性)

5. フルミスト接種後の注意点
接種後1週間以内に免疫力が低下している人と接触を避ける:フルミストは生ワクチンであるため、ウイルスが他人に感染するリスクがあります。

6. 接種の利点
痛みがないため、特に子どもや注射を苦手とする人に人気です。
広範な効果:インフルエンザの予防効果は注射型のワクチンと同程度です。

安心してインフルエンザ予防を!
フルミストは、正しく使えば効果的で安全なインフルエンザ予防手段です。注意点を守り、健康的な冬を過ごしましょう!

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